【神はサイコロを振らないvol.6】 脳は、夢と現(うつつ)に境目がない
2020/11/28
「神はサイコロを振らない」では毎日一記事、京の拝み屋が脳科学について語ります。
おはようございます、京都の脳科学コーチ 西陣の拝み屋です。
京都で脳科学コーチをしていますが、実はキャリア足掛け19年目になる拝み屋でもあります。
「拝み屋」とは、所属を持たない祈祷師のこと。
仕事の仕方はさまざまですが、最近はライトノベルの「我が家は祇園の拝み屋さん」がヒットしているので、『拝み屋』という名前自体は知っている人もいるかもしれません。
野良の祈祷師として京都に移住して3年目、左脳系祈祷師として活動しています。
脳の9割以上を占める潜在意識、この領域はわたしたちには手が出せず。
だからこそ、内在神が鎮座できる不思議な領域。
この潜在意識に関しては未だ全容は解明されず、しかし、脳自体は研究が進み、恋さえも心ではなく脳がさせているとする説がある現在。
やがて我々の脳に対する理解も変わってしまう日がやってくるのかもしれません。
そんな中、一般的になりつつあるのが「潜在意識は夢と現実を区別できない」とするもの。
この判断は、実は感情によりしているらしいのです。
脳には「報酬系」と呼ばれる領域があります。
ここが飢餓状態になると脳自体が死ぬため、必然的に「何かを得るために動く」という司令系統が備わっています。
結果、人のために善行をする喜びも、手段を選ばずお金を得る快楽も同じ報酬系の箱に入る、みたいなことになっているのです。
脳的には「快=心地よい」と判断すれば、報酬と判断して実現します。
例えばそれが悪を楽しむ(背徳)だとしても、です。
浮気や不倫、ギャンブル、借金、いじめなどがなくならない背景には、この脳機能が関与しています。
他人の不幸を楽しむ性質=シャーデンフロイデが脳の報酬プログラムであることは、脳科学的に証明がされているのです。
邪な想像さえ具現化する脳の危うさ。
それをしっかり認識し、正しく脳を使っていきましょう。
そのためには、心地良さとは何であるかをきちんと知ることが大切。
それにはまず、快と快楽は別物であることをきちんと認識できるようにすることが、第一歩となります。