【神はサイコロを振らないvol.9】 脳が言葉を拒むわけ
2020/12/01
「神はサイコロを振らない」では毎日一記事、京の拝み屋が脳科学について語ります。
こんにちは、京都の脳科学コーチ 西陣の拝み屋です。
京都で脳科学コーチをしていますが、実はキャリア足掛け19年目になる拝み屋でもあります。
「拝み屋」とは、所属を持たない祈祷師のこと。
仕事の仕方はさまざまですが、最近はライトノベルの「我が家は祇園の拝み屋さん」がヒットしているので、『拝み屋』という名前自体は知っている人もいるかもしれません。
野良の祈祷師として京都に移住して3年目、左脳系祈祷師として活動しています。
そんな記事をおととい書きました。
簡単に言ってしまえば骨伝導のお話ですが、ではなぜ骨伝導で聴いた言葉で叶うものと叶わないものがあるのでしょうか?
それは脳の許可と脳内の世界観が原因なのです。
「どうして、付き合う男はどいつもダメ男ばっかりなんでしょう」
そんな相談を受けることがあります、これはまさに脳の罠にはまっている状態です。
恋愛して、付き合って別れて、その度に傷ついて。
次は絶対優しい、責任感のある人と付き合うの、と決めたはずが結局似たようなダメ男に引っかかる。
そんないわゆる「だめんずメーカー」と呼ばれてしまう女の子たちの脳内では、過去の経験から
【わたしにそんな素敵な王子様はこない】というルールができあがっている場合があります。
自己評価の低い女子の場合「わたしなんかに」がついているので、ある意味禁止令です。
まるでAKB並みの鉄の掟で脳はダメ男と恋をさせ、骨の髄までそのことを教え込みます。
なぜなら脳内に「優しく責任感のある王子様との世界」という世界観がないからです。
優しい憧れの男子に声をかけられて食事に行き、エスコートされて、自宅まで紳士的に送ってもらった。
「もう遅いから今日はここで」と、マンションのエントランスで彼が帰った。
責任感のある紳士的な振る舞いなのに、心のどこかで誰かがこう言います。
「あなた、相手にされてないんじゃない?」
その声は、脳の罠です(笑)
目の前にある事実を、どれだけ客観的に捉えるかで世の中は変わっていきます。
そうしてそこから、新しい世界への道が続いていくのです。
脳のくだらない声を聴いた結果、シンデレラから憧れの男性に相手にもされない女子へと転落するのはあなたの自由。
そこに彼の気持ちの真偽は一ミリも入っていません、確かめたわけじゃないんですから。
こうやって、世の中はありもしない不幸がどんどん現実になっていくのです。
目の前にあるのは「憧れの男子に送ってもらったけれど、紳士的な振る舞いだった」という事実だけ。
それが好きだからなのか、それとも眼中になかったからなのかは、個人の主観でしかありません。
騙されることなかれ。
脳に話を聞いてほしければ、まず脳にどんな禁止事項があるか事前に知っておくことです。
そして、行きたい世界の世界観を脳に見せつけておくことです。
感情が伴わないものは、脳は受け入れません。
絵に描いた餅でも、観ることでワクワクするならそれはやがて現実になる。
脳というのは、そんな単純な構造をしているのです。
貴方の脳は、あなたの言葉を聴いてくれますか?
それとも、禁止して失望へと導きますか?
一度点検してみてくださいね。