【神はサイコロを振らないvol.21】 恐怖は、脳のパニック状態
2021/01/07
「神はサイコロを振らない」では、毎回京都の拝み屋が脳科学について語ります。
お読み下さり、ありがとうございます。
京都の脳科学コーチ 西陣の拝み屋です。
京都で脳科学コーチングをしていますが、実はキャリア足掛け19年目になる拝み屋でもあります。
「拝み屋」とは、所属を持たない祈祷師のこと。
仕事の仕方はさまざまですが、最近はライトノベルの「我が家は祇園の拝み屋さん」がヒットしているので、『拝み屋』という名前自体は知っている人もいるかもしれません。
野良の祈祷師として京都に移住して4年目、左脳系祈祷師として活動しています。
今日は七草粥、新年が1週間過ぎたことを
知らせてくれます。
2021年の勤務が始まり数日、関東圏に
お住まいの方は、世情に振り回されて
なかなか大変な年明けの方も多いのでは
ないでしょうか?
脳科学的にいうと、これからしばらくは
環境が重要になってきます。
そして管理職的な立場にいる方は、自らを
リセットするスキルが試されます。
なぜなら、世の中が荒れてくると、脳が
いわゆるエラーを起こしやすくなるからです。
これには、脳の機能的な部分が関与しています。
脳には「ものまね細胞」と呼ばれる「ミラー
ニューロン」という機能があり、周囲にある
いつも見聞きしているものを真似て取り込む
性質があります。
このため、
①荒れた環境
②ネガティブな発言
③乱暴な言葉
④身勝手な行動
⑤無責任な行動
⑥他者より、まず自らの利益
などの条件下に長くいると、それらを
ミラーニューロンが取り込み、脳の
プログラムの一部とします。
これが長く継続されていくと、周囲から
「あの人は変わった」などと言われる
ようになるのです。
昭和の時代に学生だった世代は生活指導の
先生から「友達は選びなさい」と少なからず
言われた経験があると思いますが、それは
そういう理由から。
しかし、環境が人を作るから、という
理由で安全な場所にいたら、他者の
成長のチャンスを奪ってしまいます。
環境が人を変えていくならば、一時的に
自分より高い環境に身を置くことが
成長するのに一番の早道、ということに
なるからです。
元来教育とは、この観点にあるものでした。
それだけに指導者の側に立つものには
高い自己管理スキルが求められました。
この「違う世界の人間をさらに高みに
連れて行く」ということが、企業の
役割にかつては含まれていた気がします。
時代が変わっても、変えてはならないことが
世の中にはあるんですよね。
ミラーニューロンが生み出した恐怖は
貴方のものじゃありません。
そこから脱却するためには、心地よさを
保つためのプログラムを持っている必要が
あります。
いわゆる「リカバリープログラム」です。
リカバリープログラムについては、後日
お話したいと思います。