忘れられる哀しみと、やってみたいことを為す世界
2022/03/11
わたしはあの日を忘れることはないでしょう。
安心の家 西陣の拝み屋 えみこです。
本日3/11（金）は、電話相談のみご予約
承ります。
スケジュールは2週間ずつ公開中。
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本日は3/11(金）、京都市は午前9時半に
スマホの防災アラームが鳴り、シェイク
アウト訓練が行われた模様です。
シェイクアウト訓練とは、「一斉防災
訓練行動」のことで、その場でできる
身を守るための行動訓練です。
アンドロイドのアシスタントが防災
アラームの内容をひたすら読み
上げていました。
あの日から11年、絶望を体験した
あの日から11年が経って、今日だけは
「よく生き延びたね」と自分に言って
あげたいと思っています。
あの日、市川の客先で震災に遭遇
したわたし。
生涯ただ一度の本気の命乞い、
「神様殺さないで」
あの命乞いを超える経験は、もうない
だろうと思うし、したくもありません。
命の使い方も、自分の人生を生きると
いうことも、何より強く考えた経験。
同時に人の人生を何とも思わない
人たちに対しても、一つの節目と
なりました。
現在京都に暮らしていますが、
11年が過ぎて改めて感じるの温度差。
湘南でも随分「あなたの気持ちは
判らない」と当時から言われてきて。
発災二年後から携わっっている復興
支援に関しては「まだそんなこと
やってるの？」とまるで流行のように
いわれ、悔しかったり。
（流行じゃねーぞ！おい！っていつも思った）
昨日、たまたまいった美容室で
若い美容師さんに「明日で11年め
ですが、当時何してましたか？」と
訊いたら、あっさりロシアの話に
すり替えられました。
うん、そうね、そんなもんなのね、と
生涯忘れないな、これ、ってなった(笑)。
故人の通訳をしていく中で数年前に
「悼み人」と言われるお役を頂き。
悼み人とは故人のデータベース、その
人の記憶をいつまでも持ち続ける存在
です。
いいことも、悪いことも、知る限り全部
記憶していく。
その中で故人から「忘れられてしまう
哀しさ」を教えて頂くことになりました。
肉体を持たないものは、人の認識
だけが頼りです。
それは神様とて同じ、あると言えば
ある、ないといえばない。
そしてないと言われても、あるものは
ある、この観点に立つことが重要。
「神様となんて話せてないくせに！」
「お前にそんな力あるわけない」
この手の言葉を随分浴びた海街。
そして最後にたどり着いたのが、
このルールでした。
ちなみに霊能者と霊感使いは
違います。
ある霊能者があるといったものが、
霊感使いには見えない場合もある。
またその逆も然り、つまり認識すれば
姿を与えられる、ただしそれが事実か
どうかはまた別の問題、そういうお話。
海街時代、鍼灸師と組んでいた時期が
ありましたが、彼がよく言っていました。
「あいつにそんな力があるように見えない」
この経験って本当に大きくて、この
フレームをつけることである程度は相手の
力量に制限をかけられることをこのとき
学びました。
最もそれが誤読だった場合、命を落とす
けど(笑)。
昨日お稽古にいらした生徒さんにも
お伝えしましたが、相手を見切ることは
とても大切。
でも、その読みが合っているのかを精査
する能力はもっとずっと重要。
そういうことなのだと思うのです。
311で人生が止まってしまった人たち、
運命が変わってしまった人たちがいる。
その中でいったい何人、折れることなく
やりたいことを求め続けていけるだろう。
わたしだって、恩人である仲間たちが
いなければ、いまここにはいない。
あのまま死んだように生きて、誰かの餌に
なっていたに違いないって思うから。
東北で体験したすべてのことは、生れて
はじめての神様劇場だと思う。
占星術の師匠はそれを「神の干渉」と
呼んだけれど、わたしはそうだとは思い
たくない。
多くの人たちが、できなかったこと、
為し得なかったことを託してくれた結果な
気がしているから。
だから、わずかにでもその意志に報いたい。
そして、わたしは忘れない。
東北で出会ったすべての人と、すべてのこと。
またいつか、あの場所を訪ねたいと思う。
ちょっと遠くなったけど、きっとまたいける。
そのときは、神奈川経由で行ってみるかな。
だって、東北はいまのわたしの「始まりの場所」
なのだから。
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