アンコール(ワットでわない)
2023/01/26
白銀の京都に、わたしはいない。
お目通し下さり光栄です、やんごとなき霊媒師・西陣の拝み屋です。
本日1/26(木)より京都にて通常営業再開、ご予約は
お問い合わせ下さい。
明日1/27(金)は、オンラインにてご予約承ります。
週間スケジュールは2週間ずつ公開中。
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限定30名様、よろしくお願い致します。
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↓↓ 1/26(木)の更新記事はこちら ↓↓
昨夜神奈川出張を終え、遅延しまくりの新幹線に
乗って片道5時間近くかけて京都へ戻ってきました。
在来線並みの速度の新幹線には、もう乗りたくない。
前回の三時間閉じ込め含め、まぁいろいろとございます。
終電に間に合わないのではないかと戦々恐々としながら
戻ってきた京都。次回の神奈川出張は4月、桜のころに
またね、的な。また詳細は告知させて頂きます。
4月の営業は、ちょっと長く滞在するかも(とはいえ一日程度)。
今回戻る間際新横浜で某依頼人さまとお会いしたのですが。
震災復興繋がりで知り合ったご依頼人さまでしたので、
まもなく来る震災十三回忌を前にいろいろと語ってきました。
あの震災は、えみこのある種の原点。そして昨日はかつて
「被災地」と言われた場所の情報も入ってきて、とても
来た道を戻っている感覚がある時間でした。
無事に京都に帰れるだろうか、という感覚はきっと、
本当に上洛なんてできるんだろうか、と泣きながら
神様に乞うてきた移住までの3年なのだと思うのです。
「移住する人は割と居ますが、普通は現地で職を得る。
元いた場所を引き継いで、なおかつそれごと移住
しようって人は、あまりいませんよ」
そんなことを時々言われたりしますが。
まぁそうですよね、技術だけ持っていくなら、例えば
信頼している美容師さんも移住組だけれど「美容師だから
ぶっちゃけどこででも働ける」と言われたりしますけれど
でも、店は変わっているわけで。
えみこの場合、屋号は変えましたけれど(旧和ませ屋→現西陣の拝み屋)
それ以外はまるっと持ってきましたからね。
そう、まるっと。そしてその形で京都に移住したかったのです。
神奈川と同じものが京都にもある、そして京都が本店で神奈川が
支店がよかった。原点を忘れないと言う意味で語っていくことも
あるのかもしれないけれど、働きかけを辞めた場所は消えていく。
なぜならそこに気が回らなくなっていくから。
語るだけじゃ駄目で、働きかけないと駄目じゃないのかな。
そんなお話を、昨日は依頼人さまとしてきました、ちょっと語りすぎた。
2013年、生きた屍だったところを、現在の団体所属の県職員さんに
拾われました。その職員さんとの出会いは、別のNPOの事務方をして
いたときのご縁だった。
「こんな格好ですいませんね、さっきバスで帰ってきたんで」
そういって、某講座に講師としてGパンにTシャツで現われたその人。
そのTシャツにはでかでか「頑張ろう、陸前高田」って書いてあって
明らか「こんなことしてる暇ねーんだよ、早く被災地に戻せ」という
圧を感じる時間だった。
震災復興、自分のダメージに囚われてウダウダしていた自分からしたら
雷に打たれたような衝撃が走ったあのとき。
オマエ、ナニヤッテンノ?本当に、そう何度も自問自答した。
その一年後、横浜でいまの団体立ち上げのキックオフイベントがあり
その人と再会。いや、もう全力で話しかけに行きました、
「あのっ!覚えてますか?!」あのときの自分を褒めてやりたい。
丁度現地調査の人を探しているという話になり、その二週間後には
初めてあった人と三人で2泊3日の気仙沼現地調査の旅に出ていました。
いま考えても、よくいったね、と思う。何も知らない、信頼関係は勿論
人間関係もできてない。その人たちと片道7時間の高速バス、そして
2泊の宿生活。いやいやいやいや、普通に考えたら無理だから笑。
それでも、ここで行かなかったら一生このままって思ったあのとき。
あの日を境にここまで来ている、と思ったら、東北には感謝しかない。
「忘れていません、東北の皆さん」それは長いこと我が団体のキャッチ
フレーズだった。
忘れていません、東北の皆さん。
忘れられるはずがないじゃないですか、東北の皆さん。
皆さんは。
わたしの、魂の恩人なんですから。
この12年で、何人もの仲間とお別れしました。
仕事が忙しくなって会えなくなった人、天に還られた人。
その幕の下ろし方はねーだろうよ、そう突っ込みたくなる人。
いろんな人がいたけれど。反対に細々と繋がっていてくれる
方たちも居て。そのことがとても有り難いことに思えて。
この12年の半分は、京都で暮したことになる上洛5年目。
元々遠かった東北が、もっと遠い場所になってしまった、
でもそれでも、忘れたことはないのです、やっぱり。
岩手県人会の方とお話しさせて頂いたり、京都で開催された
復興支援を謳うイベントに行き、そのやり口にブチ切れたり
(本当にあのイベントには二度と行かない、代表出てこいと
いまでも思っています。これ観ていたら連絡を下さい、マジで)。
そのくらい、自分が産業復興に関わってきた時間は、意味も
価値もある時間だった。同時にすべての人に知っておいて欲しい。
もし、明日自分が「被災者」になったら。そこには何が待って
いるのか、ということを。
自分も籍を置いている防災教育事業は「命を守れる子どもを作る」
という理念の元何年もかけて元中学教諭だった理事が立ち上げ。
公立の学校などに地道に広げていったもの、教員研修などでも
指導させて頂いた経験があります。
でも、そこで思ったことは「命を守った次のことを、誰かが語って
いかなきゃいけない」ということ。この感覚はきっと、靈氣師範を
取る前に「救って終わりじゃなく、救ってからが始まり」と思った
あの感覚に近いのだと思うのです。なにより生きていくのは本人。
だからこそ、えみこが考える自立(自律)って、掴まる手すりを
持ちなさい、みたいな感覚になっていくのだと思う。
そして、そんな手すりになりたいと願ったわたしはきっと、死ぬまで
成長することを辞めるわけにはいかないのだろう、と。
7年前、占星術の世界に飛び込んだとき、師匠はこういいました。
「占いは、転ばぬ先の杖」
でも、そこでわかったことは杖を上手に使えない人は結局上手く
歩けなくて転ぶ。そんな魔法の杖は要らない、よく靈氣の世界で
そんな風に言われたりするけれど。そうじゃなくて、誰でも自由に
使えるものがあったらいいじゃん。それがわたしは占いじゃないと
強く思う一つのきっかけでもあった。
掴まりながら歩けばいい、でもそれは杖ではない。じゃあ、なに?
手すり、なんじゃないの?
手すりは、ただそこにある。掴みたいときに掴みたい人が来て掴まる。
だからこそ、手すりは掴まる瞬間までその価値が判らない。
でも、えみこの仕事はそれでいいんだと思うのです。
昨日最後にお会いした依頼人さまは、靈氣の世界でもなければ、見えない
世界に対してなんら関わりの無いご夫婦でした。ただ、亡くなったお母様が
「神様に訊いてくる」とよく口にされている人だったと、お声が掛かり。
めでたくご本人が望むような、そして故人の言ったとおりの現実が目の前に
起こり続けていったわけですが。それは、ご依頼人からしたら、とても
不思議なことだったらしく。さらに後日談をお話し下さるために、会いに
いらしてくださったのです。そこで判ったことは
・お不動様を信仰されている方だった
・修験にもご縁のある方だった
そして、靈氣をもたれているわけでもないのに、神様劇場を体験されていた。
御依頼内容が解決した徴のように、雨が一瞬綺麗に晴れる、という時間を
体験したそうで「とても不思議だった、あるのね、あんなこと」という
お話を頂きました。あぁそうかー、願いがまた一つ叶うのか、そう思った。
「いつかわたしの頭に見えている世界を、どの依頼人にもそのまま見せられる。
まるで映写機のように。そんな時代がやってきますように」
それを強く願ったのは、京都に出てくる少し前。靈氣があるとか、これを
学んでいるとか、そんなことに関係なく。受け取れる人には受け取って貰える、
そんな時代がやってきましたよ、と教えて貰えた気がした今回の神奈川。
その不思議な経験を介して、ご依頼人さまはずっとお母様との思い出を
増やしていく。躯体なき御霊とも、ともに生きていくことができる。
今朝読んでいる漫画に出てきたお話。愛しい人の記憶と引き換えに、
思い残しを果たしてくれる鳥の話。でも、思い残しが果たされたら
その愛しい人との記憶を喰われ失ってしまう。そんなこと、誰も
幸せになりはしないとわたしは思う。
それがどれほどの痛みだとしても、悲しみや後悔を伴っていると
しても。思い残しは誰かに果たして貰うものではない。自分で
きちんと向き合って、答えを出して昇華していくものだと思う。
「神に頼らず祓う術」そう言われたその術式のお話は、きっと
天がわたしに望むことなのかもしれない。
「祓いをしては貰えぬか?ただし、我らに頼るのではなしに」
きっとこれが、臼井靈氣の神髄なのかもしれません。
「臼井先生の衣の袖に触れただけで病が治った」
昔の人はそういったそうです。そんな力をえみこが得られるのは
まだまだずっと先のことだと思うけれど。でもそれが天が望む
神に頼らず祓う術だったのだとしたら。
同じことをやってみたいと、シンプルに思うのです。
実力不足は百も承知、おまけに身の程を知らない、わたしは、ね。
お祓いしない霊媒師。そういって長く生きてきたけれど。
祓いはしない、けど。
人が抱えるわだかまりも、未練もその人の心を作る大切な組み木。
その組み木を無理矢理引き抜くような祓いなどしたくないし要らない。
ただ、開かなくなってしまった組み木の箱を、開けてあげたい。
あけて、中身を出して渡してあげたい、そのために祓いが必要だと
言われるならば。
どんな手を使ってでも、それをできるようになって死にたい。
死ねない理由が、また一つ増えてしまった……(くそう)。
ちょ、待てよ死に神、まだ祓いを覚えてないぜ。
こら、まだあっちに行くわけにいかねーなぁ。
迎えが来ても追い返す気満々で、死なない覚悟と
死ねない決意をぶら下げて今日からは生きてやろうと
思っています。I'll be back.
できるまで何度でも、(断られても)還ってくるぞぉ!
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