省エネ脳では人生が変わるはずもない

2023/08/19

京には「ぼんやり生きていると前世さんに身体盗られるで」という言葉があるらしい。

本日もお目通し下さり誠に有り難うございます。えみちゃん先生こと京（みやこ）のロックな霊媒師えみこです。本日8/19（土）は相談、お稽古ともオンラインのみご予約承ります。明日8/20（日）定休日、翌8/21（月）は午後よりオンライン/お稽古受付中。対面ご希望の方はお問い合わせ下さい。

ご予約は時間別フォームよりご予約下さい。30分メニューご希望の方はこちら、60分メニューご希望の方はこちらから。フォーム予約がよく判らない場合は公式LINEをご利用ください。

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○8/19（土）の更新記事はこちら○

獅子座新月を過ぎて、本日8/19は10年前にえみこが黄泉がえりを果たした記念すべき日。10年前の今日、深夜バスに乗って東日本の被災地である宮城県気仙沼へ乗り込んだのが、いまの人生の始まりでした。「神に呼ばれてちょいと三陸」と題したその2泊3日現地調査の旅は、現在も籍を置いている魂の恩人である復興キッチンVol2の現地調査のため、美味しいもの探しの旅でした。当日のMCと馴れ馴れしい担当で現地入したえみこ、写真で見る当時の笑顔は本当に魂から笑っている顔だな、と思うのです。2011年3月11日の震災で、1度は死にかけた我が魂。「死んだように生きる」ことだけをしてきた2年半の人生に光をくれたのが311のみんな。えみこの横で笑っているこの人の「フリーランス？なら平日に現地いけますよね？」の一言が、止まっていた運命の歯車を回してくれました。そして、その人とのご縁が311が立ち上がる一年前別のNPOの事務局をしていたときのご縁だったというのも本当に運命としか言いようがない話で。ここから始まるドラマは本当に奇跡じゃなければなんなんだと、いまでも思っているのです。

忘れられない言葉があります。復興キッチンが立ち上がって一年目の会議、震災後魂を取り戻したえみこは、立ちゆかない復興も国の在り方にも、そして自分自身にも本当に苛立っていた時期がありました。そこで復興キッチン担当理事から、こんな言葉を投げつけられます。

「こんなこと何年もやってられるわけがないだろう。我々はとっとと被災地を復興させて、解散する。NPOの最大の目標は解散、我々が存続していると言うことは問題がなくなってないということ。とっとと復興させて解散する、他に何もない！」

衝撃でした、なにもかもが衝撃で脳天をハンマーで叩かれた気がした。ようやく黄泉がえって、居場所が出来た、自分の痛みを判ってくれる人たちに出会えたと思った。でもその人たちは当たり前だけれど被災地のために集まり、社会問題を解決した後解散するために手を取り合っている人たち。「別れるために集まった人たち」という事実が、何よりの衝撃だったのです。

当時の自分の甘ちゃんぶりを考えるといまでも笑えます。同時に出会ったのが311でよかったね、と思う。ここでの時間、ここでのいろいろな経験がいまの自分を育ててくれた。この言葉をくれた理事はもうこの世に居ません。彼方にお還りになりました、訃報を聴いた日脳内を「木蓮の涙」がいつまでも流れ続けて、その曲を聴いてひたすら泣いていました。キッチンにあった卵の殻に不思議に笑った顔が浮かんで、それが理事にそっくりで。その卵の殻に向かって何度も「有り難うございます」を繰り返しました。あれから10年、理事、えみこは少しは成長できましたか？

※ちょっと余談※

そんな記念すべき日に20分3,000-メニュー復活しました。（マルチカードリーディング/鑑定相談）オンライン限定ですが、よろしくお願い致します。

○省エネ脳では現実は変わらない○

人間の脳は基本、何もしないようにできています。脳（潜在意識）の一番の役目は命の保持であり、そのためにはリスクのつきまとう変化や思い切った行動はとてもエネルギーを消費する「リスク行動」という認識なのです。そして、わたしたちの現実はこの潜在意識のホログラムで出来ています。つまり変化を拒む省エネ脳を辞めない限り、一生涯何も変わらない、ということになる。10年前のあのとき、まっさきにえみこの身体を支配したのは恐怖でした。「もう一度現地で被災したらどうするの？」「子どもを置いていくの？」「仕事はどうするの？」立て続けにやらない理由を脳は提示してきました。そこに対し、えみこが答えたのはこの一言だけ。

「じゃあこのまま、泣きながら一生を生きて行けっていうの?!」

この機を逃したら、もう2度と東北へは行けない。そう思いました、その決断はいまでも間違っていなかったと思っています。人生を大きく変えるチャンスというのはそう何度もあるわけではない。そのチャンスを勇気を出して掴むか否か、ただそれだけの違いで人生が変わる人と変わらない人に分れていくのだと思うのです。そして、そのチャンスはいつも誰かが運んできてくれる。そのとき自分が決断できるか、勇気を出せるか、そこだけが分かれ道になる。あのとき気仙沼行きの声を掛けてくれた人にも、「行っていいよ、その代わり今度は必ず帰ってきて」と言ってくれた子どもたちにも、そして2泊3日の間ボロボロだったえみこに対し優しく放っておいてくれた旅の仲間たちにも、心から感謝しています。生涯掛けても返せはしない恩を受けた日、だからこそ、この恩送りをしないまま死ぬわけにはいかないのです。

○意思決定は顕在意識と身体が握っている○

京都に来て、先祖代々の京都人からこんな言葉を教えて貰いました。

「京都では、ぼんやり生きていると前世さんに身体を盗られるという」

これを聴いたとき、結構衝撃だったんです。「前世さん」として前世が市民権を得ている、すげーな京都、無敵やな。他に言いようがなかった。前世師としてお仕事していた身からすると、人の前世にはそれぞれ「前世人格」と呼ばれる人格があって、それらは魂に統合されるまでペルソナとして独立しています。そして、魂（自分の一部）を守るために次世代を生きる自分の魂を監視している。京都の人は、それを昔から知っていて、子孫に語り継いでいたと言うことになる。いや、千年の都恐るべしやな、本当にそう思った。

省エネ脳に身体を預けて、何もせず、潜在意識に操られるまま生きている人間。そんな個体はまさに彷徨う魂の格好のカモ、隙あらば入り込んでやろうと付け狙われる。それをガードするために前世人格がフロントに出てきて、身体を支配する。そりゃそうだよ、他人に盗られるくらいなら魂間でシェアした方が責任持てますから。でもそれでは生まれた意味がなくなってしまう、人は前世をやり直すために生まれるわけじゃない。修正してより透明な魂になるために転生する。前世人格はいわゆるターンの終わった魂、それが出てきて「はい、俺のターン」とか言ってご覧。それは天から観たら「ずっとお前のターンでいい訳がなかろう」と懲罰対象になる。それでもやるのです、じゃなければ誰かに身体を盗られてしまう。管理者である現世の人格がしっかりしていないと、そんなことが起こってしまう。

脳の90％は潜在意識の領域で制御できませんが、身体に繋がる意思決定は顕在意識と身体の領域です。つまり、人間は意思決定でのみ、脳に抗うことが出来る。怖かろうが進む、やってみたいから進む、でも自分で決めたからには責任は取る。上手くいっても行かなくても。その経験値を潜在意識はアップデートされていく、それが脳の摂理。10年ぶりの8/19を迎えて、改めて思うのです。10年前のえみこ、気仙沼に行ってくれて有り難う。初めての高速バス、初めての知らない人たちとの旅行、そして初めての被災地。解体間際の享徳丸を観て「あの下に親子が埋まっているって噂がある」とか、スタディツアーで現地を回って何度も意識を飛ばして、何も知らない現地の方に「お連れの方、お疲れで眠いんですか？」と怪訝そうに言われたり。そんなえみこのことも上手くフォローしてくれた旅のメンツ。そんなすべてがいま思い出しても泣くほど暖かくて嬉しい思い出。帰りのバスは満月の日で、仙台の発着所から空を見上げて戻ってきたなぁ、とか。

過去の経験が一切活きない場所に行けば、省エネ脳は黙るしかない。そこで頼れるのは自分だけ、自分の本質だけが頼りだった三日間。当時は人物専門ライターとしてまだお仕事していた時期、生粋の人好きと神様好きだけが自分の武器だったあの三日間。だからこそ、人間の温かさを骨身に染みて観られたのかも知れない、結局現実は潜在意識のホログラム。そのことを誰よりもえみこはよく知っているのだと思うのです。

あれから10年、理事のあの言葉とは裏腹に東北の復興は納得できるものとは言えず。311はこの10年で防災団体へと変貌を遂げました。それもこれも「東北は我々の師匠である」という現理事の思いあればこそ。防災団体へと進化した我が団体はもう解散することはありません。防災が要らなくなる日はきっと来ないから。えみこはそんな恩人である我が組織を外部から援護する立場になりました。東北の人たちに明日の仕事を作る、という復興キッチンの思いを形にすることはできぬまま、数年前にチームは解散し、理事はその後この世を去りました。でも、あの復興キッチンチームで過ごした時間は宝物であり、確実にいまのえみこの原点なのです。

「省エネ脳で、問題解決なんてできるのかい？」

東北で出会い、この世を去った大切な人に言われた気がした朝。ボランティアの拠り所になっていた唐桑にあった海岸亭という店のマスター。そのマスターと最後に会ったとき、靈氣を受けて下さる機会がありました。そしてこんな言葉を貰いました。ヒーリングって、必要だと思う？そう聴いたとき、

「必要だろうよ、俺だって病むんだ。みんな病んでいるさ」

ごめんよ、マスター、しっかり頑張ります。偶然に流れてきたのは宇多田ヒカルの「あなた」。

これからはこの曲でマスターと会えるんだね、きっと。泣きたいだけ泣いたら、また前を向いて歩いて行く。マスターが最後にくれた言葉をお守りに。

いつか、堂々とみんなに彼方で再会できるように。

本日の課題
・あなたの脳は省エネ脳になっていませんか？
・やらない理由と、やれる方法、どちらを優先しますか？

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