【神はサイコロを振らないvol.18】 脳科学の前にメタ認知
2020/12/17
「神はサイコロを振らない」では、毎回京の拝み屋が脳科学について語ります。
お読み下さり、ありがとうございます。
京都の脳科学コーチ 西陣の拝み屋です。
京都で脳科学コーチングをしていますが、実はキャリア足掛け19年目になる拝み屋でもあります。
「拝み屋」とは、所属を持たない祈祷師のこと。
仕事の仕方はさまざまですが、最近はライトノベルの「我が家は祇園の拝み屋さん」がヒットしているので、『拝み屋』という名前自体は知っている人もいるかもしれません。
野良の祈祷師として京都に移住して3年目、左脳系祈祷師として活動しています。
物事には、順番があります。
ありますが、あまりに当たり前なことは忘れてしまうのが人間です。
例えば、本を読みたい。
どうしますか?
本屋に行く、図書館に行く、そんなことを考えませんか?
正解は「あいうえおから覚える」です。
そんなこと、できて当たり前じゃないか!と、思われた方。
本当に当たり前ですか?
では、あなたは何ヵ国の本を読めますか?
英語は?フランス語は?ドイツ語は?
すべて「あいうえお」から、やりませんか?
つまりは、そういうことなのです。
当たり前、とか、できているはず、という思い込み。
これを知るのが「メタ認知」です。
メタ認知の「メタ」とは、高次のこと。
つまり、高い位置から自分を見下ろし認知=理解する、それがメタ認知。
理解するだけですから、善悪の判断は要りません。
良い悪いではなく、知るだけです。
脳科学について、東日本大震災以降約10年独自に研究してきました。
臨床からみる人間の「脳」の働き、それは100年前に日本人の氣療法家臼井甕男氏が見つけた「時代には早すぎた脳科学」発のことでした。
10年研究して、たどり着いた答えは「メタ認知なしに脳科学は作用しない」という結論。
いまあちこちで言われる「脳のブロック」の正体にメタ認知が大きく関係しているからです。
どんな技術も、順番を間違えばうまく使えません。
料理にさえ、さしすせそ、と言われる「調味料を入れる順番」があるのです。
脳科学を上手く使うには、メタ認知をうまく使える必要がある。
メタ認知は、脳科学の五十音みたいなもの。
来年から、真理予防学や、思考のお稽古でもメタ認知を扱っていくつもりです。
なぜなら、あまり一般に知られていないものだから。
メタ認知をいま学ぶことは、もしかしたら時代を先取るチャンスかもしれませんね。